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岡本先生がアメリカスポーツ医学会で発表されました。

今年度のアメリカスポーツ医学会はアメリカの首都であるワシントンで行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを踏まえて昨年度に引き続きオンライン開催となりました。なお、今回発表の研究は、助教の橋本先生、立命館大学の家光先生、東洋大学の小河先生との共同研究です。


発表タイトル:Acute effects of static stretching exercise-induced decrease in arterial stiffness on maximal aerobic performance

発表の要旨

本研究は健康な成人男性12名を対象に、一回のストレッチ運動による動脈スティフネスの低下が有酸素性運動パフォーマンスに及ぼす影響について検討しました。本研究に協力してくれた参加者はストレッチを行う試行(ストレッチ試行)とストレッチを行わない試行(コントロール試行)において動脈スティフネスの指標である上腕-足首脈波伝播速度を測定し、その後自転車エルゴメーターを使用して最大酸素摂取量を測定しました。ストレッチ試行における動脈スティフネスはストレッチ前と比較してストレッチ終了30分後に有意に低下しましたが、コントロール試行における動脈スティフネスは変化しませんでした。さらに、最大酸素摂取量はコントロール試行と比較してストレッチ試行において有意に高値を示しました。したがって、運動前にストレッチを行って動脈スティフネスを低下させると最大有酸素性運動パフォーマンスが向上することが明らかにされました。今後も様々なアプローチで動脈伸展性と運動パフォーマンスに関する研究を進めて行きます。


総括

 今回の学会では参加者からチャットやメールを通して様々な質問やアドバイスをいただき、今後の研究において有益な意見交換の場となりました。また、オンラインのメリットを生かして多くのシンポジウムを視聴でき、今後の研究のヒントをたくさん得ることができました。

2020年度と21年度の国内外学会は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、ほとんどの学会がオンラインで開催されています。オンラインで開催するメリットは多くあると思いますが、制約が生まれるのも事実であり、学会の在り方について改めて考えさせられました。オンサイト(現地)開催では他機関の研究者と直接会う機会があることで共同研究が進むこともあり、情報交換の場としては、ざっくばらんに様々な議論ができるナイトサイエンス(親睦会)も必要なのかもしれません。




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